スタートアップで起業に失敗する原因と体験談

スタートアップで起業に失敗する原因と体験談

スタートアップで起業に失敗する原因と体験談

本記事のテーマ

この記事は、起業して直面した問題や失敗などを体験談としてまとめたものです。
これから起業を考えている方で、起業の経験が無い方のために、失敗談を紹介し、起業をする際の注意点について書いています。

起業の失敗談と誤った考え方

「自分達」のアイデアは「顧客」にとって本当に価値があるのか?

多くの方が、起業当初のビジネスアイデアは、ニーズがあるのは間違いないと考えています。
しかし、現実には、システム開発には莫大な費用と時間が必要で、システムを開発している間に経済や市場環境も変化します。また、自分が思いつくアイデアは、必ず誰かが考えており、今競合他社がいないのであれば、必ず何か理由があります。また、新たな市場であれば、すぐに競合が現れます。
そのような状況下では、「スピード」が極めて重要ですが、「顧客体験」と「スピード」を両方100点満点に仕上げる余裕は、スタートアップには無いです。
結果的に、リリースしたサービスは「顧客」が満足するような「体験」ではなく、思うような反響が得られないということも多いです。

起業に失敗する3つの原因

起業に失敗する原因その1:市場分析や競合との差別化が不十分

自分が思いつくアイデアは、必ず誰かが思いついて検討しています。アイデアを思いついたら、競合がいないか調査し、国内に競合がいないのであれば、海外の事例を調査し、それでも競合がいない場合は、なぜ競合がいないのかを徹底的に調査する必要があります。
もしかすると、誰かが過去に同じようなアイデアを実現しようとして何らかの理由で失敗している可能性もあります。
また、市場環境の変化による新たな市場であれば、すぐに競合他社が現れます。

調査・検討不足が、取り返しの付かない失敗に繋がるため、ブルーオーシャンだと一喜一憂するのではなく、「なぜ競合がいないのか」、「競合が現れた場合にどうするのか」等を徹底的に検証することが極めて大事です。
参入障壁を築くための戦略も重要です。自社のサービスやプロダクトを使えば使うほどユーザーにとってのスイッチングコストが高くなる等、参入障壁を構築するための巧妙な戦略を検討する必要があります。

なお、環境の変化が激しい業界は、意思決定スピードが早いスタートアップが参入しやすい領域です。
少ないコストで短期間で構築でき、競合に気付かれないようなトロイの木馬を設計することも大事です。

起業に失敗する原因その2:ペルソナに対しての理解度が低い

まず、新規事業を立ち上げるにあたっては、想定している「顧客」を理解しなければなりません。
ペルソナを理解しているつもりでも、理解が不足していることが多いです。
起業して実現したいサービスやプロダクトは、自分たちが実現したいだけであって、顧客にとって解決してほしい課題ではない可能性があります。まずは、顧客はどのような課題を感じており、それがどれだけ痛みを伴う課題であるかを検証することが必要です。
筆者の会社では、ペルソナの分析が疎かになっていたため、結果的に想定していたスケジュールで「顧客体験」を最適化することができませんでした。
ペルソナの分析では、「顧客」の基本情報(名前、年齢(年代)、性別、職業、勤務先(役職や仕事の概要)、年収(年収)、家族構成、結婚(婚姻歴などパートナーの有無)、居住地、性格)を理解し、「顧客」にとってのゴール(顧客が達成したいジョブは何か?顧客はどうしたいのか?どうすれば顧客は成功したことになるのか?)を明確にし、「顧客」にとってのペインやゲインを明確にします。
アンケートや、テストマーケティング、インタビュー等、あらゆる手段を駆使して徹底的に検証すべきです。
プロダクトやサービスの検証を行う前に、ペルソナや課題の検証を徹底的に行うことが必須条件です。

起業に失敗する原因その3:「顧客の課題」を起点にしてビジネスを検討できていない

ペルソナを理解したら、ペルソナにとって何が一番の課題なのかを定義し、仮説検証サイクルを回すことで課題を深堀りすることが極めて大事です。
ペルソナに実際に会いに行ったり、アンケートを取ったり、システム開発を始める前にやれることは全部やります。
そして、顧客が「現場の課題を解決するためにどのような代替案を利用しているか?(How)」、「その代替案の不満なポイントはどこか?(What)」、「この課題を解決できるなら、いくらの予算を確保できるか?(How much)」を明確にして、課題に対応するソリューションを提供することで、はじめて「顧客」が求めている「体験」を提供することができ、CPF(Customer Probrem Fit)が達成されます。

まとめ

今回は起業が失敗する原因について書きました。
起業の経験が無い方で、これから起業をしようとしている方は、是非ご参考にして頂けたらと思います。

なお、この記事では、主に起業の初期段階(Seed期)の失敗談をご紹介しました。
スタートアップの上場までの各ステージで注意すべき点についてまとめた記事がありますので、是非ご参考にして下さい。
スタートアップの各ステージ(Seed〜SeriesC)において注意すべきこと

また、スタートアップにおいて重要な仮説検証の方法について記載した記事も是非ご参考にして下さい。
スタートアップを実践して学んだ仮説検証の方法

最後に、起業してシステム開発をするにあたっての失敗談も別の記事に記載しています。こちらも、是非ご参考にして下さい。
スタートアップでシステム開発に失敗する原因と体験談